界面活性剤の恐怖!家庭用洗剤は地球環境を壊す?
普段使っている”あの液体”がものすごく環境に悪影響を及ぼしていることをご存知ですか?
そう、それは洗剤です。
生活の中でいつの間にかしてしまっている環境破壊。
知ったからと言って、じゃあこれから使わない、という選択肢を取るのはほぼ無理でしょう。
だからこそ、まずは知ることが重要だと考えています。
家庭用洗剤は深刻な環境問題を引き起こす
家庭用洗剤による環境汚染は、1960年代から急速に拡大。
日本でも生活排水に含まれる洗剤成分で川が泡だらけになりました。
また、富栄養化によって発生した赤潮が各地の漁業に被害を与え、深刻な社会問題となったのです。
家庭用洗剤の何が悪いの?
食器用洗剤や、洗濯用洗剤には「界面活性剤」という成分が含まれていることがあります。
界面活性剤とは
- 水や油を混ぜ合わせる
- 物質から汚れをはがす
- 汚れが下地に再び付かないようにする
といった効果があり、汚れを落とすのに非常に優れています。
しかし、この界面活性剤が、環境に大きな負荷をかけることが研究で分かったのです。
自然の敵!合成界面活性剤
自然界には「分解者」と呼ばれる存在がいます。
分解者は、落ち葉などを食べるエビやカニ、昆虫類などから細菌などの微生物まで幅広いです。
それぞれゴミを分解して自然に返してくれる大事な役割を持っています。
しかし、人工的に合成した「合成界面活性剤」はこれらの微生物の体内で退社することができません。
ですから、合成界面活性剤をそのまま海や川に排水すると、自然界にそのままの形で残り続けることになります。
最近の洗剤は環境にやさしい?
現在は「環境への負荷が少ない洗剤」に力を入れ始めています。
洗剤メーカー各社は合成洗剤に含まれる成分を微生物にも分解されやすい成分に変えたり、開発するなどし始めていました。
しかし未だに8%程度の人へは下水道が普及しておらず、数にして1,000万人ほどは下水道が整備されていない家屋で暮らしています。
人口が少なく、自然が豊かな田舎の町ほど下水道がなく、生活排水がそのまま川に流れている地域も、いまだに存在しています。
界面活性剤が与える人体の影響
万が一、洗剤を飲み込んでしまった場合、食堂や胃や腸などの消化器官へ深刻な影響を及ぼします。
具体的には
- 舌にしびれや痛みを感じる
- 口腔やのどの痛み、下痢、嘔吐
などを引き起こすことが知られており、大量に摂取した場合は命を落とす可能性もあります。
また、洗濯洗剤に含まれる界面活性剤が選択物に残留し、それを着用した人の肌に浸透し、アトピーなどを引き起こすことがあるそうです。
環境、家族のためにできること
植物性油脂などの天然成分で作られた洗剤は、環境や人体への影響が少ないと言われています。
植物性油脂などの天然由来成分で作られた洗剤は、表記が界面活性剤ではなく「石けん」となります。
天然由来成分の洗剤を購入する場合は、成分表気を確認して「石けん」という記載のあるものを選ぶようにしましょう。
毎日使うものだからこそ正しい選択を!
洗い物や洗濯は毎日することです。
その中で使う洗剤をちゃんと選ぶという事は、環境だけでなく、身の回りの人を守ることにも繋がります。
洗い物や洗濯を止めることはできませんが、界面活性剤の入った洗剤を使いのを止めることはできます。
ちょっとしたことが大きなエコアクションになります。
是非一度、自宅の洗剤を天然由来の物に変えてみてはいかがでしょうか?