プロテインが世界を救う?廃棄物からなくてはならない存在に!?
みなさんプロテインを飲んでいますか?
最近は筋トレやダイエット、栄養補給に使っている方もいらっしゃいますね。
実はこのプロテインで地球環境保護に役立っているって知っていましたか?
今日はその活動についてお話しします。
プロテインのイメージとは?
みなさん、プロテインの聞いてイメージするのが「筋肉をつける人が飲むもの」というイメージが強いのではないでしょうか?
しかし、最近の技術進歩で、これからの社会にはなくてはならないものとして注目を集めています。
本日はその歴史とこれからのプロテインの可能性についてご紹介していきます。
そもそもプロテインとは?
プロテインの主原料である「ホエイ」はチーズやバターを作る加工段階において、固形物を抽出した後の上澄み液であり副産物です。
「ホエイ」は、栄養価が高く、当時は農地の堆肥や家畜のエサとして一部は再利用されていました。
ホエイをエサとして与えた、ホエー豚というブランドもできました。
しかし現実的にはすべてを再利用できず、仕方なく「廃棄」されていました。
廃棄されていたホエイがプロテインに?
1970年代のアメリカでは「ボディビルディング」が盛んであったため、選手の効率的なタンパク質摂取を叶える補助食品としてホエイプロテインが発売されるようになりました。
しかし、始めは加工技術が洗礼されておらず、味もコスパも決して良いものではなかったそうです。
90年代からは加工技術の進歩により、味もコストも劇的に向上し、現在では世界中どこでも高品質なホエイプロテインが手に入るようになりました。
現代人は基本的にタンパク質不足?
タンパク質は肌や髪を作るのが必要不可欠な栄養素です。
そのタンパク質が不足すると、体の細胞が機能せず老化や体の不調が進行してしまいます。
では、一日どれくらいのタンパク質を摂取すればよいのでしょうか?
目安としては「体重×1g」を基本としてタンパク質を摂取したほうが良いです。
ただし、例えばお肉100g=タンパク質100gではありません。
それぞれの食品に含まれるたんぱく質量を確認したうえで、計算する必要があります。
しかし、食事だけで1日の必要量を取ることは難しいため、プロテインをうまく活用し、健康維持を図ることが大切です。
健康維持だけじゃない!プロテインの可能性その①
プロテインは私たちの健康維持だけでなく、最先端技術で様々なものに活用されています。
「ホエイをエネルギー変換」2016年、フランスのバイオ燃料生産者であるValbio社が、ホエイとバクテリアがタンク内で発生させるバイオガスをエネルギーに変えて電力化し、約1,500世帯分の電気を供給するシステムを構築しました。
健康維持だけじゃない!プロテインの可能性その②
宮崎県の酪農センターでは大手飲料メーカーと共同で、チーズ製造過程で廃棄していたホエイを茶穀と混ぜ飼料化し、家畜のエサとして再資源化する取り組みに成功しました。
以前は県外で産業廃棄物として処理されていたホエイが、牛の飼料となり「ブランド牛」になっています。
これにより、廃棄物を削減する仕組みに繋がっています。
プロテインの可能性は無限大!
プロテインとは、決して体力づくりだけではなく、これからのSDGs社会に必要な物であることがわかっていただけたのではないでしょうか?
また今後貴重なたんぱく源としてさらなる注目を集めていくことでしょう。
私たちが日ごろプロテインを摂取することは、廃棄物の再利用にもつながり、尚且つ健康的な体を手に入れる素晴らしい食品があることを覚えておいてください。