Cingomma Story

創設者のMaurizioLemani(マウリツィオ・レマーニ)は語ります。

創設のきっかけは、創設者マウリツィオの幼少期の思い出が大きい。
想像力、器用さ、創意工夫を駆使して当時の問題を解決した祖父母の知恵から生まれました。
ベルトを買うことができなかった祖父母たちは、使えなくなった自転車のタイヤでベルトを作りそれを身に着けていました。

当時のマウリツィオは地球の環境保護や汚染の問題については特に考えもしなかった年齢であり、廃棄される自転車のタイヤでベルトを作ることなど考えてもいませんでした。

時代は変わり、このプロジェクトは祖父母である彼らのおかげで再浮上しました。
この取り組みは2つの異なる問題を解決します。
それは、地球を無駄から救うことと、新しい雇用を創出することです。
同じく看板素材を使用したERAシリーズも同じ役割を果たします。

雇用を創出し、地球を守り、それらを循環させ常に新しい付加価値を持ったアイテムへと変貌させるサイクルこそ、Cingommaの理念と言えます。

 

原材料から完成品、流通に至るまでの生産チェーン。

1、原材料となる廃タイヤや看板素材の回収

すべては「原材料」となる廃棄物の回収から始まります。(自転車屋、修理店、そして自転車レンタルセンターでのタイヤ回収)
イタリアでは年間38万トンの廃タイヤが生まれ埋立地へと運ばれます。
それらは環境の汚染に当然繋がり、使われなくなった看板も同じ道筋をたどります。Cingommaは1つでも廃棄される『素材』が減り、新たに蘇るための努力を惜しみません。
世界規模で見ると小さな一歩でも、小さくても行動することで少しづつ状況を変えていけると信じています。
まずはCingommaの生誕地イタリアから、そして今後この活動を日本を含めた世界規模へと拡大していくことを目標にしています。



2、徹底した消毒と洗浄

持ち帰られた材料は100℃以上もある洗浄機で複数回にわたり洗浄され、消毒作業が施されます。

徹底した工程管理を繰り返し、安全で唯一無二のアイテムへと変貌します。

 

消毒、天日干しでも数日間は必要。これらは全て雇用創出の為に手作業で行われます。

 

3、デザインと加工、作成

全て1点モノの為、同じアイテムは2つと無い。
看板は全て素材・デザインが違うため、カッティングも1つ1つの素材に合わせた熟練の技術が必要です。
また自転車のチューブは細くて薄い為、特殊な縫製技術が求められます。

『自動車』のタイヤで作られたバッグは見かけたことがあるかもしれません。
Cingommaの扱う素材は細くて薄い『自転車』のチューブ。

縫製個所も多く、手間がかかります。
その分、伸縮性、耐久性はもちろん軽くて丈夫なアイテムが生まれるのです。

 


4、製品化とナンバリング

自転車の廃タイヤを復活させ、色の濃淡、タイヤの質感、そしてタイヤに刻まれた人生がそのままベルトやバッグに生まれ変わる。

Cingommaのベルトには全てにナンバリングされたラベルが付属されています。
ラベルに示されている番号は、廃棄され埋め立て地に運ばれるはずだった素材が、これまでどれだけ生まれ変わったかを示すものです。